2019年9月10日の発売日に購入してマルチプレイだけ遊んで放置していたGears5のキャンペーンを今更ながらクリアして予想以上に面白かったので感想を書いていく。
購入してすぐにキャンペーンを遊ばなかった理由
Gears5は2006年から続く Gears of War シリーズ(以下GoW)の最新作。
GoWシリーズは1~3でストーリーが一度完結していて、GoW4から新トリロジーが始動している。
つまりGears5は新トリロジーの真ん中にあたる作品になる。
僕はGoWに登場する癖の強いキャラクターが大好きで、旧トリロジーのデルタ部隊(主人公マーカス・フェニックスが率いる部隊)こそがGoWの顔だと思っていた。
GoW4から旧主人公マーカスの息子世代に時代が変わりストーリーが進んでいくのだが、当時4をプレイした時は新キャラクター達に愛着が湧かずもうシッケシケだった。
旧トリロジーのキャラクター達が強烈すぎた。GoW4はGoWだけどGoWじゃない感じだった。圧倒的喪失感。
そんな記憶があったからGears5はマルチプレイでナッシャーショットガンを気が済むまでぶっ放して放置していた。
今更プレイした理由は、XboxGamePassで遊ぶゲームを探してたらたまたま目に入った。
ただそれだけ…なんだけど印象は180度変わった。
十年以上続くストーリーの重みが増してきた
Gears5のストーリーはこれまでのシリーズの集大成そのものだった。
その反面シリーズを通してのファンじゃない人は置いてけぼりを食らう内容でもある。
これまでのGoWをザックリ説明すると、
宿敵ローカストを殲滅し人類の勝利で幕を閉じた1~3。
4になると新たな敵スワームが出現し新たな戦いが繰り広げられ、
最後はケイト(Gears5主人公)が敵にさらわれた母レイナから謎のネックレスを受け取ったかと思ったらそれにはローカストの紋章が！
と、ここまでがGears5まで内容だった。
4のラストでケイトの血縁がローカストになんらかの関係があるのは分かっていた。
そして主人公がJD(マーカスの息子)からケイトに代わりGears5のストーリーが進んでいく。
クイーン・ミラの謎
クイーン・ミラは人類の宿敵だったローカストを率いる女王。
3のラストでマーカス達に敗北し、ローカスト達は指導者を失うことになる。
見た目はなぜか人間で正体が長年不明な人物だった。
そんなミラに子供がいた。ケイトの母レイナだ。
さらわれたレイナはGears5でクイーン・レイナとしてスワームを率いて人類の脅威となる。
自分がローカストを操ることができる一族だと自覚したケイトは苦悩を抱えながらも人類VSスワームの戦争に身を投じていく。
タイトルからはずれた『of War』
Gears of War は『戦争の歯車』として戦場の兵士達にフォーカスしたワード。
ナンバリング5作目のGears5には『of War』は付かない。
これまでのGoWは正体不明の敵ローカストと人類が生存を賭けて戦争を行っていた。
だから『of War』が付いていた。
しかし5でケイトがローカストに関係ある血縁の人間であることが明かされ、(厳密に言うと4からだけど…)
人類、いや、惑星セラ(GoWシリーズの舞台)に直接関係する『歯車』となった。
タイトルをただ簡素にしたのか？なんて適当に思っていたがキャンペーンクリアした今なら『of War』がはずれた意味がわかるし納得。
Gears5はトリロジー２作目として完璧なポジションを取っていると思う。
次回作Gears6のキャンペーンには期待大だ。
ゲームプレイに目新しい物はほとんど無い、だがそれでも良い。
『遮蔽物にカバーして顔を出して撃つ』は健在。
チェンソーの付いたライフルで敵を切り刻んだり、ショットガン1発で敵を吹き飛ばしたり、
これこそギアーズ、起源にして頂点。
今作から導入されたセミオープンワールド的なシステムに特別な意味は無い。
スキフという乗り物でマップを探索できるようになっていてサイドミッションが用意されているのだが、行ったところで敵が出てきてそれを倒すだけ。レアなアイテムが貰えたりする訳ではないので探索に魅力を感じなかった。
結論：Gears5のストーリーはファンにとって満点
ストーリーは間違いなくシリーズ最高の出来だった。
次回作への期待がグンッと高まった。
一方新規の方にとっては退屈な内容だっただろう。
ゲーム序盤にあらすじ動画が用意されているのだが、それだけではどうしても世界観を理解するには足りない。
Gears6が発売する前に過去作のリメイクを作って欲しい。勿論日本語吹き替え有りで！
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